技術情報

【在来軸組工法(木造軸組工法)/2×4工法(軸組壁工法)】

免震・耐震・制震技術

住宅の主な建築工法は、「在来軸組工法」と「2×4工法」があります。
そのほかにも、「木質系プレハブ工法」「鉄筋系プレハブ工法」「重量鉄骨工法」「鉄筋コンクリート造」「ユニット工法」などがあり、これらはそれぞれ全体の1%~8%ほどになります。
日本の一戸建て住宅の5割以上が「在来軸組工法」になり、2割前後が「2×4工法」です。
弊社では「在来軸組工法」を採用しています。

<特徴>

柱と梁を組み、点で力を受ける。筋かいを入れ、金物で補強することで水平に抵抗する。
日本国土に最も適したっ伝統な工法。

<メリット>

1.レイアウト、間取りの自由度が高く、敷地をフル活用できる。
2.筋かいなどの部分以外の将来のリフォームは比較的容易。
3.木が湿度を調整してくれるので、湿気の多い日本では住みやすく身体に良い。
4.開口幅を大きくとれる。
5.木造住宅を施工するほとんどの建築会社が対応できる。

<デメリット>

1.大工手間が大きく、見積価格が高くなる。
2.耐震性能は適切な金物の使用と適切な施工がされれば、2×4工法と大差ないが、揺れは2×4工法よりも 大きい。
3.工期が長くなる(4ヶ月~5ヶ月)


【2×4(ツーバイフォー)工法】

<特徴>

軸組壁工法の通称。
19世紀北米で開発された候補。

2×4インチあるいは、その整数倍の断面を持つ木材と合板を釘打ちによって融合。
柱や梁の代わりに壁・床・パネルを構成し、それぞれ組み合わせて箱状の空間を作って建物をを建築する。

<メリット>

1.レイアウト、間取りの自由度が高く、敷地をフル活用できる。
2.壁工法なので、地震時の揺れが小さい。
3.比較的工事が短期。
4.耐震性、台風性耐火性に優れている。
5.気密性や断熱性に優れている。

<デメリット>

1.大工手間が大きく、見積価格が高くなる。
2.壁で耐震性を確保しているので、将尾来の壁の貫通、撤去などの変更可不可。
3.木による調質効果は期待できない。
4.開口幅などが制限される。
5.気密性が高いため、高湿度の環境では湿気が抜けきらないので腐食のおそれがある。
6.施工できる建築会社の数は、従来軸組工法に比べて少ない。